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千葉 [日常]

千葉

実は私が生まれた県なのですが(^^;
生まれて○○年、とんとご縁がない。

で、

千葉市立美術館

良い展覧会をやっているのですが、
行ったことがありませんでした。
特にこの春、伊藤若冲やっていたので、
ものすごく惹かれましたが、
遠いので無理!と、はなから断念していました。


駄菓子菓子!!!!!


今やっているのは、


田中一村  !!!


伊藤若冲なら、近年人気なので京都でも行けばどこかでまた見ることができましょうが、
田中一村、同じく人気とはいえ、程度に差があり、
もし見たいなら、

奄美大島!!!

まで行かないと・・・・・・・・
いやーっ;;飛行機代いくらなのよー;; www
(奄美大島に平成13年、一村記念館ができたのです)


てことで、ネットでサーチ!


【えっ!?】

我が最寄り駅から、美術館まで、1時間で着いちゃう!!!!



ただし、新幹線+特急しおさい+タクシー ←www



ついこないだ、美術館まわるのにタクシーだなんて小金持ちー!
とか書いたばかりでそれはちょっと、はしたない(^^;w
でも、ともかく、ゆう君の帰宅時間の3時すぎまでには、
余裕で行ってこれるということが判明したので、
行ってきました!
(ちなみに特急は使いませんでしたが、時間的にタクシーと新幹線は使ったw)




田中一村

私の中では、超一級なのですが、
一般的にはどうなのでしょうか・・・。

簡単にプロフィールを書けば、
明治41年(1908)栃木県の木彫家のもとに生まれ、
幼時より師匠をもたないまま、天才的な画才を発揮。
若くして人気南画家となるものの、日本画に転向。
その後は中央画壇に認められなかったため見切りをつけ、
昭和33年(1958)50歳で単身、米国から返還直後の奄美大島へ移住。
以後69歳で亡くなるまでの19年間、染色工として働きながら、
一作品も世に発表することのないまま、独自の画境を極めた絵を描き続けた。
という感じでしょうか。

まったくの無名だったものが、
没後の昭和54年、まず南日本新聞が郷土の無名画家として取り上げ、
それを見たNHKが昭和59年、日曜美術館で放送して以来、
人気に火がついたそうです。
それも、
「天才的でありながら」
「中央に見切りをつけ」
「南国にひとり隠棲し」
「死ぬまで孤高の画家であり続けた」
といった、日本人好みの生き様に興味が集まったためかもしれません。


今回はその、孤高の天才日本画家、としてのイメージ先行の人気沸騰に対して、
できる限りきちんとした学術調査に基づいて、正しい人となり、画業を伝えたいという、
単なる一過性の人気で終わらせないための願いのこめられた展覧会です。
出品数、約250点、膨大でした。


12日の日曜美術館でも、この「田中一村 新たなる全貌」展が取り上げられたそうですので、
見た方もいらっしゃるでしょうか。
再放送は19日(日)20時からだそうです。
千葉市美術館のサイトに行けば、作品の写真はもちろん、
YouTubeにアップされた会場の様子も見ることができます。
カタログの写真もアップしてみました。

100915isson.jpg


でもですね!!!


どんな画家さんの作品も、本物と、印刷や写真では違うものですが、
田中一村、この人だけは、是非、実物に触れていただきたい。
なんというか、見る者を包み込む、温かでしなやかな湿り気を帯びた、
命とか神とか神秘とか、そういう、言葉では表せない、空気感があるのです。
とても、写真や映像では伝わりません。

逆に、写真を見て、ああなるほど、こんな絵を描くのか、と、
思ってほしくないのです。

というのも、最初にこの画家さんの絵を見に行ったときの自分が、まさにそうだったから。
南国の植物の描かれたパンフレットなどの写真を見て、
日本画なのに、変わった題材で、独特の構図の絵だなー程度で出向いたら、
そういう、構図だの色だの線だの描写法だの、小賢しいことはすっ飛び、
ただ何か得体の知れない魅力に取り付かれて離れられなくなってしまったからです。


はっ・・・また意味不明に語ってしまいました!www
とにかく250点ずっと見て1枚も飽きることなく、
それどころか、わけもなく涙が流れて困るほどでした。
薄暗いので幸いでしたが、地元の小学生が見学にきていたので、
ヘンなおばさんがいると思われたのは間違いありません(^^;


どうでもいいことですが、帰りの千葉駅までのタクシーの運ちゃんと話していて、
田中一村展、人気だけど平日はさすがに、県内か、せいぜい都内の人が来るくらい、
埼玉なんて遠いところからよく来ましたねー、みたいなこと言われw
東京駅までは新幹線使ったと言ったらウケてくれましたw

更に、でも、奄美大島へ行くよりは安上がりですよね、と続き、
ためしに運賃計算したら、時間無視で距離だけで計算しても、
関東から奄美大島まで、タクシーで30万かかりますよーと言われ・・・
「えええ!もう新幹線なんてお安いもんですよね!」と笑って答えながら、
心の中では、運ちゃん・・・お暇なのね;;とちょっと同情の涙を流してましたとさw



あと、更に更ーーーにどうでもいいのですが、
行きの電車のホームで、男もののタオルハンカチが落ちていて・・・
誰のかわからず、もし汗とかでバッチかったらいやだなとかいろいろ躊躇しながらも、
意を決して拾って、一番近いところに座っていた初老の男性に聞いてみたら、アタリ♪
とっても感謝され、電車に乗るときももう一度寄ってきて、
「こんな汗でびっしょりなものをどうもすいませんでしたね」
と再度お礼言われて、ちょっとほっとしたのですが、
(予想通り汗でぐっしょり濡れていたw)
その方の、愛嬌ある笑顔の目が、なんと、後にカタログで見た、
一村の写真によく似ていた!www
一村、生涯独身だったのでご子孫ではないですが、もしやご親戚!?
・・・とかおばかなことを思ってしまいましたw



てことで、ちゃんとした感想は、そのうちたまゆら記のほうに書くつもりです、
こっちでは、行ってきた記録だけw
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プチビオラ

う~んじっくり読ませてもらいました。田中一村。日本のゴーギャンのような方ですね。絵ちょっとだけ検索して見てきました。なんともおおらかなすばらしい作品。私知らなかったよ。でもどこかで出合っているように思うんです。この画風。。。見覚えがある。もっと作品みたいわww
今度の日曜美術館REC予約しました。
それに、奄美大島も行って見たいね~。
by プチビオラ (2010-09-16 22:13) 

★ASA☆

僕も、存じ上げなかったので検索して描かれた作品を見てきました。
すごい絵ですね!
なんとも言えない不思議な感覚を感じました。
写真でこれだったら、実物を見たらまるささんと同じく涙がでそうになるかもしれません^^;
by ★ASA☆ (2010-09-17 00:44) 

まるさ

♪ プチビオラさん、日曜美術館予約!!ありがとーです(>_<)
うちは録画機能がない+私にチャンネル権がない、
のダブルパンチで、たぶん見られないのだけれど(^^;
子供の隙をついてのぞいてみるつもりでっす!
奄美大島、行きたいよねー!
そんな私の願いをよそに、鹿児島単身赴任のパパってば、
こないだ仕事で行ってきたんだよー(^^;
もちろん一村記念館なんか立ち寄るはずもなく!
まったく、猫にナントカ、ナントカに小判!www

♪ ★ASA☆さん、サーチありがとうございます。
たぶん奄美大島時代の、代表的画風のものが出てくると思うのですが、
画像で見ると、日本画というにしては、
グラフィカルでちょっと不思議なボタニカルアート、
みたいなイメージではありませんでしたか?
ちなみに私は今サーチして、実物を見たことある絵を見てもそういう印象になってしまいます。
これが違うんですよー;;
もし奄美大島にいらっしゃることがあれば、是非記念館に立ち寄ってみてください!
・・・って、その可能性より、関西方面でいつの日か展覧会が開かれる可能性のほうが、
ずっと高そうですよねっ(^^;(爆)。
by まるさ (2010-09-17 09:24) 

canaa

きのう20時から、TV見てみたよ。
絵の紹介は少なかったなー’’)
人柄とか略歴?見たいな紹介が主で、あと代表作?(奄美の1年を花を通して凝縮した絵とかいうやつ)を1点主に紹介していた。
by canaa (2010-09-20 21:05) 

まるさ

♪ かなさん、おー、見てくれたのねありがとう~。
作品はあまり出なかったのか、ほうほう。
(結局チラ見もできんかったw)
花を通して奄美の一年を描いた代表作、
くわずいもとそてつ、という奴かなと見当つけつつ、
画面全体に熱帯性植物っぽいのがうにうにしてて、
ポストカードにありそうなデザインに見えなかった?
どんな紹介がされていたのか、やっぱ見たかったなあ・・・。

by まるさ (2010-09-21 09:01) 

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